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代理権施行及び行政の電子化における行政書士業務の在り方について
 
 平成14年7月1日から我々行政書士も代理権が付与され、代理権獲得の為ご冬力いただきました
諸先生方には心より敬意と感謝を申し上げたいと思います。この代理権獲得も実際に活用すること
を会員各自が考え、仕事に結び付けていかなければならないと感じている所です。これから我々が
代理人として、本人に代わって法律行為を行うのであれば、それだけ我々の責任も大きくなってま
いります。このことを良くふまえて、どこまでの範囲をクライアントから受託するのかなどを明確
にして、あとでトラブルが持ち上がって来るようなことがないように十分な配慮をしつつ業務を遂
行していくことが重要だと思われます。
 そしてこれまで以上に業務遂行のため能力を高めていくことは必須であり、行政書士の能力的担
保としても市民法務部、研修センターの創設は大変意義のあるものだと感じます。我々一人一人が
法律家として資質を高めていくことはこれからとても大切なことであり、研修センターを通してま
すます法律知識の研鑽に努めなければならないと思います。単に手続を代行するのでなく、高度な
法的判断をして最も良いアドバイスをクライアントにいかに提供できるかがこれからの行政書士に
は求められています。さまぎまな分野の研修をすることでこれまでとは違う観点で物を見、判断で
きるよう訓練することが必要でしょう。
 私は、現在主に外国人関連業務を中心に業務を進めておりますが、単に入国管理局の手続のみな
らず、その当事者の身分関係については家事事件の分野や刑事事件に関する知識の必要な場面も多
く、これらについて行政書士の関与できる場面が少しでも多くなればと感じており、そういった意
味から市民法務部に関してもとても期待しております。
 外国人同士の身分関係の問題については家裁がらみの問題は今大変増加しております。我々行政
書士も家事関連の分野についてももっと業務開拓できればと思っている所です。
 次にこれからますますネット社会となり行政の電子化等が進む上で我々はどのように業務を遂行
していけばよいでしょうか。
 まず、ネット時代になり当然コンピュータウイルス等や顧客情報の取扱にはこれからますます注
意を払っていかなければならないと考えます。現在ウイルス対策は企業でも経営上の大きな課題の
一つとなっており、我々もお客様のデータをコンピュータで管理していくような場合、その情報管
理をしっかりと行うことはリスクマネージメントの観点からもとても重要なことと言えるでしょう。
 では行政の電子化、オンライン申請が始まり電子自治体が実現したら行政書士はどのように業務
に関与していったらよいでしょうか。これは早急に考えなければならない課題であると思います。
 本年6月にIT戦略本部で決定された2002年アクションプランによれば、2003年度までに国民等
と行政との間の申講・届出等手続のほとんど全て(対象手続21,062件の97%)をオンライン化する
としております。これから電子申請へ向う流れはとめられないものであり、電子申請受付システム
が構築され、ホームページ上で書類記入、送信ができるようになったとき我々行政書士はいかに関
与すべきでしょうか。
 例えば入管の業務に関しては簡素化し電子申請とすることになじむ手続もありますが、なじまな
いものもごぎいます。本人の確認や原本等の確認がどうしても必要な性質の申請は電子申請でとい
うわけにはいかないかもしれません。これらの手続に関しては引き続いて業務を進めていきますが、
電子化される申請手続きに関しても、手続的に簡素化したからといっても、これまでにもましてコン
サルティングの必要な事柄も出てくるように私は思います。
 外国人業務こ限らず電子申請全般に開しましては、まずたとえ便利なシステムが出来上がっても
入力の要領が良く分からないまま送信してしまった為に許可にならなかったなどというケースもこ
れから発生してくるかもしれません。前もって我々がコンサルティングをいかに行っていくかとい
う点が重要でしょう。たとえ手続的に便利になってもアドバイスやコンサルティングは今まで以上
に必要であると思います。そういう意味から電子申請の時代であっても頼られるような高度なコン
サルティングを行うことを目指していかなければと思っています。
 例えば電子申請の際に不十分な申請をしてしまい立証責任は申請者側にあるとして、それがもと
で許可にならないようなケースが発生した場合、後々までそれを引きずるようなことがあっては申
請者側にしてみれば大きなマイナスとなります。
 また電子化・オンライン申請寺代になるとデジタルディパイドといわれるような問題も出てくる
ように思います。これは情報格差により官が発する情事を受け取れない或いは電子申請を行うこと
がうまくできか、人に不利益が出てくるという問題であり、このような人達に対していかなるコン
サルティングを行えるかということも考えていく必要があるのではないでしょうか。電子申請自体
は便利だがその恩恵を十分に得られない人、うまく申請ができない人に対する電子申請、入力の支
援やコンサルティングを含めた電子申請支援窓口などの創設も必要かもしれません。
 業務の進め方の面では、こうしたネット上の便利さの裏で申請人の背景をよく理解せずに手続を
進めることで後からいろいろな問題が生じてくることもこれからは十分予想されます。仮にEメー
ル等で業務を行っていくとしても特に仕事を受ける行政書士の方も依頼者について綿密に把握する
ようにしなければ、よりリスクも大きくなる場合もきっと出てくるでしょう。
 このようなことも注意を払いながら、これから時代の流れに取り残されないように常にアンテナ
をはって業務を進めていき、相談業務に関しても書類作成に関する相談業務に限らず、クライアン
トの満足のいくようなアドバイス、争訟性のない一般的な法律事案の相談も行政書士がどんどんで
きるようになれば良いなと感じています。
 これから我々の業務も大きな変革期となるかもしれませんが、その中でますますコンサルティン
グ能力を高めて、本当にクライアントが安心して仕事を任せられ、行政書士は身近な相談者であり
また電子申請手続きにおいても欠かすことのできないアドバイザーであるといった行政書士像を描い
てもらえるように、自分も行政書士の一人として尽力を注いでいきたいと考えます。